七夕 2


七夕の時の食べ物といえば「そうめん」です。

江戸城でもこの日は素麺が出され将軍や御台所も賞味したのです。


中国から伝わってきた頃は、名も「麦縄」と呼ばれたように


縄のように太い麺であったが次第に細くなり今のような姿になった。


織姫が機を織り糸を細く長く作りますが、それと同じように細く長い素麺を


食べると織物や書道が上手くなると云われ女性は食べました。


初期の頃の食べ方というと、味噌から出る溜りにネギや山椒、胡麻、辛子などを


入れた汁に入れて食べたようで、見るからに辛そうです。


その後、濃口醤油が登場すると、今のような味と形になり生姜を入れて食べた。


ただ、文化年間の蜀山人の狂歌にあるように、素麺は芥子であったようです。


刺鯖は蓼で食べた。


但し、変わらなかったのは素麺の長さでどこまでも長い長さのもので


一端食べ始めると終わるまでが大変でした。


現代なら20センチくらいでカットされているので心配無いが、ただ、昔の伝統を


守ってるいる店が富山県にもあり、その商品の注意書きには「2つに折って食べて下さい。」


そのままで食べるのは勇気が要ります。


 


七夕には、江戸城でも将軍を始め御台も素麺を食しました。


室町時代には、武将間の贈答にも使われ。織田信長も天皇に


素麺を献上した記録があります。


献上に遣われた品では真桑瓜もあり、同じように信長が天皇に


1個献上してます。


真桑瓜は現代では見ることはできませんが、当時は、果物を


代表するものであり高級品で水菓子と呼ばれました。


 もう一つ七夕には関係有りませんが、夏の飲みもとしては熱い甘酒があります。


暑い時には熱い物の鉄則がありますが、甘酒は夏バテを防ぐ飲み物としてでした。


但し、こちらは米飯と麹をアルコールが出る手前で完成なので、


ノンアルコールであり、しかもビタミンが豊かであり夏の栄養補給にピッタリでした。


元々、冬に飲む飲み物で、飲むときに生姜を入れたものですが、


これは今も風邪予防に使われてます。


夏に飲む甘酒には磨り胡麻を入れて飲んだそうです。


 夏の甘酒というと俳句の季語になってますが、実際に、


夏に飲まれるようになったのは江戸時代の後期であったそうです。


それまでは、冬の寒い時に飲むものがいつの間にか


夏にも磨り胡麻を入れて飲むようになったようです。


 


 


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