故人様からの贈り物
とある納骨の日、故人様の遺作をいただきました。
『ミネルヴァの梟は黄昏に飛び立つ』と題された本には
亡くなる半月前から突然描き始めた絵と
病床で綴られた詩などが収められていました。
その日から、はや一ヶ月が経ちましたが
折に触れ私は
その本を開いては眺めを繰り返しています。
優しくて、とても楽になるからです。
難しいことは書いてないのに
水のようにスッと沁みこんでいくようだったりします。
私たちスタッフは、ご納骨の当日になって初めて
故人様のお写真を拝見するすることがほとんどです。
どんな人だったのだろうと思いを巡らすのも
つかの間のことです。
このような形で、本を通して
故人様の内面に触れる機会に出会うなど
思いもしなかったことでした。
貴重なものをいただきまして
ありがとうございました。
大切にします。
スタッフ 佐久間
この記事へコメントする